住宅ローンを選ぶとき、最初にぶつかる壁が「変動金利にするか、固定金利にするか」という問題です。
金利の違いは、総返済額で数百万円以上の差につながることもあるため、慎重に考えたい選択です。
不動産会社に勤める行政書士として、2026年の状況をふまえてわかりやすく解説します。
変動金利とは
市場の金利にあわせて、定期的に見直される金利タイプです。一般的に半年ごとに金利が見直され、返済額は5年ごとに変わります(5年ルール・125%ルール)。
- メリット:固定金利より金利が低く、当面の返済額を抑えられる
- デメリット:金利上昇のリスクがあり、将来の返済額が読みにくい
固定金利とは
借入時に金利が決まり、返済が終わるまで変わらないタイプです(全期間固定の場合)。代表的な商品はフラット35です。
- メリット:返済額が一定で家計管理がしやすく、金利上昇の影響を受けない
- デメリット:変動金利より金利が高い
2026年の金利の状況
日本銀行は2024年にマイナス金利政策を解除したあと利上げを重ね、2026年9月には政策金利を1.25%に引き上げました。
住宅ローン金利も固定・変動ともに大きく上がっています。2026年10月の目安は次のとおりです。
| 金利タイプ | 2026年10月の水準(目安) |
|---|---|
| 変動金利(大手銀行の最優遇) | 年1.2〜2.2%程度 |
| 10年固定(大手銀行の最優遇) | 年3.4〜4.0%程度 |
| フラット35(21〜35年・最低金利) | 年3.83% |
変動金利は上がったとはいえ、依然として固定金利より低い水準にあります。
あなたに合うのはどちら?
| 変動金利に向いている人 | 固定金利に向いている人 |
|---|---|
| 繰り上げ返済を積極的に行う予定 | 返済額を固定して家計を安定させたい |
| 収入が安定し、今後も増える見込み | 共働きで、片方の収入が減るリスクがある |
| 金利が上がっても対応できる貯蓄・余力がある | 金利変動のリスクを取りたくない |
| 借入期間が比較的短い(10〜15年) | 借入期間が長い(25〜35年) |
「ミックスローン」という選択肢
変動と固定を組み合わせる「ミックスローン」も検討に値します。
たとえば借入額の半分を変動、半分を固定にすれば、リスクを分散しながら金利の低さも活かせます。ただし契約が2本になり手数料が増えることもあるため、事前に金融機関に確認しましょう。
金利以外の「諸費用」にも注意
金利だけでなく、保証料・事務手数料・団信の内容も含めたトータルコストで比べることが大切です。
金利が低くても手数料が高ければ、結果的に割高になることがあります。
行政書士からひとこと
住宅ローンの契約書には、期限の利益喪失条項、繰り上げ返済の手数料、保証会社との関係など、見落としやすいポイントが多くあります。
特に連帯債務や連帯保証の条項は、離婚や相続が絡むと大きな問題になることがあります。契約前に必ず内容を確認し、不安な点は専門家に相談しましょう。
まとめ
- 変動金利:金利は低いが、上昇リスクを自分で負う
- 固定金利:金利は高いが、返済額がずっと一定で安心
- 2026年は利上げが続いている。金利が上がっても返せるかを軸に選ぶ
金利は毎月変わります。最新の金利は、各金融機関の公式サイトで確認してください。
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